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アニメの話がしたいジャないか

アニメの話をガッツリできる友達がいないのでここにこっそりと書き込んでいきます。

「けものフレンズ」で気づいたけど「まどマギ」などを経てアニメは一周したのではないか

最近話題の「けものフレンズ」。

 

すごーい!、たーのしー!

 

と思うのはこれまで作られてきた、たくさんのアニメが下積みとして効果を発揮しているのかもしれない。というお話です。

 

 

4話が終わった時点で何やらネット界隈で騒がしかったので、4話までを”ながら見”してみました。

するとあらビックリ!1話などは苦痛でしかなかったんですが気が付くと何とも言えない妙な魅力に取り込まれていたのです。

4話を見た時点でもう一度1話から見たくなるというのはこれまでなかなか無い経験です。(ちなみにまだ3周しかしていないのでガッツリハマったという訳ではありません。)

 

けものフレンズ」何が面白いの?

けものフレンズ」の魅力は何なのか。

色々と考えていましたがやはりお互いに褒め合う優しい世界だからではないでしょうか。

 

よく使われている言葉として「IQが下がる」というのを目にします。

幼児向け番組の様な裏表のない間延びした棒読みセリフによって徐々に思考回路のめぐりが落ちていきます。

楽しいことには「たーのしー」、興味があることには「たのしそー!」他人(他フレンズ)の得意なことに対しては「すごーい!」と、もうあからさまに褒めます。

お互いを尊重しまくりです。

しまくりんぐです。

 

これまでの日常系でも同じように視聴者を喜ばせる『完全なる優しい世界的なセリフがあったはずですが、この「けものフレンズ」は異様なほど心に刺さってきます。

 

なぜでしょうか?

その理由はやはり主人公を除くキャラクターのことごとくが『バカだからではないでしょうか?

 

これまでにあった日常系ではどんなに完璧な優しい世界観であったとしても、視聴者が聞いて喜ぶような言葉は、「人間」が喋っているということに変わりはありません。

人間には少なからず思惑というものがあります。純粋な子供キャラにだって何かしらの考えを基に言葉を発しているのです。(むしろアニメキャラの場合は腹黒小学生なんてのも多いです。)

 

一方、けものフレンズに出てくるキャラクターは動物がフレンズ化した生き物で、人間とは違う思考回路を持っています。基本的には深く考えないキャラばかりなのでイヤミの無い雰囲気が漂ってきます。というより興味のあることしかしません。

だからこそ言葉を額面通りに受け取れるのではないでしょうか。

 

『完全なる優しい世界』な言葉は普段私たちが欲している言葉です。そんな言葉が飛び交っている世界にいけたら嬉しいなぁという気持ちは、学校や会社で褒められるどころか、逆にけなされ、怒られ、ツライことに耐えている現代人にとって一服の清涼剤になっているのかもしれません。

 

なぜキャラクターはバカばかりなのか?

これは単純に主人公との対比という制作の都合上的な面もあるのではないかと思っています。

 

けものフレンズ」のキャラクターは元々動物です。

フレンズ化して喋ることが出来るようになり、身体が女の子になって、なおかつ動物だった時の特長を引き継いでいます。

これによって登場人物みんなが助け合う事によって物語を紡いでいきます。

 

そして動物は様々な特技を持っています。

サーバルはジャンプ力が凄い。

カワウソは手先が器用で家を作れる。

アルパカは山登りが得意。などなどです。

 

さて、主人公のカバンちゃんは何が得意なのかというと、

人間なので「頭がいい」ということがメインになってきます。

 

頭がいいという特徴を物語として最大限発揮させるにはどうすればいいのかと考えれば答えは出てきます。それ以外の登場キャラの頭を悪くすればいいのです。

 

主人公が人間で、謎のジャパリパーク内を探検していく途中に、人間らしい「頭の良さ」を特徴として出していくということはストーリーを作るうえで必然かもしれません。

 

そんなこともあり、人間と同じように喋れるけど、喋れるからこそバカさが異様に際立っているキャラがしっちゃかめっちゃかしていく物語が、棒読みセリフと相まって印象深いものになっていくのだと思います。

 

けものフレンズ」は次回への引きが強い

単に『完全なる優しい世界』ではここまでの人気は出なかったでしょう。

けものフレンズ」は、その魅力のもう一つの側面である不穏な雰囲気』によって続きが気になる物語になっています。

 

ネタバレ全開で行きますが、4話では人間は滅びているという言葉が出てきます。

人間であるカバンちゃんの迷い込んだジャパリパークでは人間がいた形跡が至る所にあります。しかし、メンテナンスが完ぺきではない上に老朽化し、朽ち果てている施設がほとんどです。

さらにエンディングの閉演後の遊園地などにより、不穏な雰囲気が溢れ出ています。

 

実際に人間が滅びているかは分かりません。単に人間がジャパリパークを放棄しただけかもしれませんし実際に人間が滅びているデストピアかもしれません。

 

仮に人間がジャパリパークを放棄しているだけなのであれば、その理由はなんだったのか、なぜカバンちゃんは迷い込んできたのか。

もしくは人間が滅びているのであれば、カバンちゃんは何故生き残っているのか。

どちらにしても謎は残ります。

 

ただ、ここまで緩い雰囲気のアニメだとそれすらも明かされず、どうでもいいこととして扱われるかもしれないという危険性もあります。

その場合、アニメが終わった後もモヤモヤとし続けるでしょう。

 

このような人間が滅んでいるかもしれないという情報を小出しにしつつ、謎は深まるという展開になっているので次回が気になります。気になってきます。

 

ただでさえのんびりとした『完全なる優しい世界』に浸ることができ、さらに次回以降の残された謎によって後を引くこの「けものフレンズ」は人気に出るのも頷けます。

 

そういった意味ではNHK教育並みに情報量が絶対的に少ない物語でありながら、話の骨格はしっかりとしている、ロードムービー的な良くできた物語であるとも言えます。

 

けものフレンズは他作品に比べ謎展開が優れているのか?

さて、本題です。

これまでは単に『シアワセ』アニメというだけえではない謎が満載という物語が、

ここまで続きを気にさせるアニメは無かったか?というと、そうではないと思います。むしろ純粋に物語上だけで考えるとより優れた謎を残しているアニメは山ほどあったのではないでしょうか。

 

というよりも、けものフレンズは先ほども書いたように情報量が異様に少ないです。

CGでの制作ということもあり、他の作品と比べてお金があまりかかっていないように見え、(それでも莫大な金額だと思いますが)さらにセリフは棒読みだったり、声優と音響監督の遊び心がほとばしるセリフ回しだったりと完全にシリアス100%な雰囲気のアニメでは決してありません。

 

このような背景を持っているため、視聴者はこんなことを考えます。

「もしかするとキルミーやあいまいみーのようにそんな設定は置いておいて作品を楽しんでくださいパターンなのかもしれない。」

はい。

謎がまき散らされているにも関わらず、メタ的な目線で見ると「置いといてパターン」かもしれないと思わせている絶妙なさじ加減こそ今回の「けものフレンズ」大ブームの要因の大きな一つなのではないかと思っています。

 

アニメの見方について

これまで私たちはどのようにアニメを見てきたかについて考えていきます。

元々アニメというものは実写に比べると一段も二段も落ちるレベルの低い物語が大半を占めてきました。

アニメ=子供っぽい

そんな公式が成り立ってきたのです。

しかし、90年ころになると深夜アニメが台頭してきて、複雑な構成の物語が乱立します。

アニメにも関わらず、決して小学校低学年位の子供では理解出来ないような話も数多く出てきました。

子供向け、大人向け、中には原恵一による劇場版クレヨンしんちゃんのように大人も感動させるようなものも出てきます。

ドラマ顔負けのしっかりとした作りです。

 

適当に作ったものでは売れません。そのためある程度のパターンというものが出来上がります。

ロボットものだったり、ストックキャラクターものであったり、推理、サスペンス、恋愛、ホラー、SF、コメディなど様々なアニメが作られてきました。

多少人気作に引っ張られながらもアニメが増えていきました。

 

社会現象とまで言われた「エヴァ」。それにあやかり難しい内容のアニメが雨後の竹の子状態に作られます。

そのカウンターカルチャーのように「けいおん!」のような日常系アニメがまた乱立します。

電車男ブームなども重なり、アニメという文化は少しづつ市民権を得てきました。

 

人気が集まればお金も集まります。

集まったお金は業界関係者への優遇に行くのではなく、新しいプロジェクトへ向かいます。

このようにしてアニメは現在も粗製濫造されています。

 

ここまで数が多くなってくるとアニメの見方としては

人気作のみを追う、もしくはパターンを掴んで好みではないものだと分かったら視聴を中断してしまう

という見方が一般的になりました。

 

そんな中で例のアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』が現れます。

 

まどマギ」は「魔法少女」というストックキャラクターものとして見ていた人に衝撃を与えました。

少女向け魔女っ子ものと思わせて、実はかなりディープなダークファンタジーだったというアニメだったからです。

それまで1,2話でパターンを決めつけてしまう見方に慣れたアニメファンからするとかなり特異な作品でした。

90年代に流行ったシリアス展開アニメの考察というのは今でもネットの海に漂っていますが、魔法少女を考察しようと思う人は少なかったのだと思います。

(それでも脚本家や至る所に表れる異様な雰囲気を見れば分かることでしたが。)

 

まどマギ」を得て私たちはあることに気づきました。

 

今のアニメはジャンルに関わらずどんな展開も許容されるものになってきている

 

ということです。

アニメというものは現在、「まどマギ」を経て一周しました。

まるで日本がアニメを作り始めた時の様な、先の展開がどうなるのかわからない、とてもワクワク出来る時代に来ているのではないでしょうか。

 

その意味では今に生きているのを幸せに感じます。

 

なぜ「けものフレンズ」は謎が謎として生きているのか

「サスペンス」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

このサスペンスというものは不安定感、宙づりの状態を表します。

物語を作る上でサスペンスというと見ている人に精神的な不安や緊張感を与え、物語の中に引き込みます。逆にサスペンス状態を解除するには先にある答えを出せばいいのです。

つまり、最終回、ネタばらし、謎に対する回答です。

 

けものフレンズ」の謎はどういったものでしょうか。

ジャパリパークとは?

サンドスターとは?

フレンズ化とは?

ジャパリまんとは?

人間は絶滅した?

なぜラッキービーストはBOSSなのか?

ラッキービーストと羽の関係性は?

そもそもカバンちゃんはなぜ「さばんなちほー」にいた?

 

これらの謎は7話視聴時点で謎のままです。

ここで先ほどの話が出てきます。

アニメというのは一見しただけではジャンルがつかめないこともある。というまどマギ」による予備知識と、けものフレンズ内の謎による不穏な雰囲気』。さらに省エネ制作による、製作陣の物語に対しての温度感の伝わらなさ。

 

これらが相まってこのまま単純な「シアワセ系」の物語になるかもしれないし、シリアスな人類滅んだエンドかもしれないという、どちらにも展開しそうな最高の『サスペンス状態が作り上げられています。

 

というよりも、もしかすると先ほど書いたように、「置いといてパターン」として謎は明かされないまま投げっぱなしジャーマン方式すら取るかもしれないと考えてしまいます。

「鬱エンド」、「楽園エンド」、「ジャーマン方式エンド」という純粋な物語上の謎というだけでなく、メタ的にもサスペンスな状況がこの『けものフレンズ』ブームを後押ししているのだと思います。

 

終わりに

いないとは思いますがここまで読んでいるのにまだアニメ見ていないよと言う方は是非、謎が明かされる前に見てください。

最高にサスペンスな状況で見れるという幸せを味わえるのは後追いでは難しいです。

まどマギ3話までと一緒です。

 

長々と文章を書いてしまいましたがここまで約5,000文字も読んでくださりありがとうございました。

今日は火曜日。私はこれから8話を見てまいります。

 

別に世界観にハマっているとかじゃなくてただ、先が気になるだけですので。

それだけです。

ええ、続きが気になるだけです。

 

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